新入生の方へ

 ご入学、誠におめでとうございます。上智大学陸上競技部第76代目主将の小野健太郎と申します。今日は、上智大学陸上競技部のご紹介と、陸上競技の魅力についてお話しさせていただきます。

上智大学陸上競技部は、「考える部活」と言えるでしょう。監督やコーチもいますが、主役はあくまで部員自身。自主性を大切にし、自ら課題と向き合い、試行錯誤しながら成長していく姿勢を重んじています。誰かに言われてやるのではなく、自分で考え、工夫しながら進んでいく、そのプロセスにこそ、陸上競技の面白さと感動があります。それを一人でも多くの方に味わっていただきたいと願っています。

陸上競技というと、「個人競技だから、チームワークは関係ないのでは?」と思われることもあるかもしれません。しかし、果たして本当にそうでしょうか。確かに、競技の場では一人で走り、一人で跳びます。その時間は孤独かもしれません。でも、その背後には共に努力し、苦しい練習を乗り越えてきた仲間たちがいます。

だからこそ、応援したくなるし、サポートしたくなる。「自分には何もできないけれど、せめて力になりたい」という思いが自然と生まれます。このような気持ちこそが、真の意味での“協調性”だと私は感じています。

一緒に競技するだけではない、本物のチームプレーがここにはあります。この環境で、ぜひ多くの方と出会えることを、心より楽しみにしております。

 ハードルや跳躍、投擲練習もできる上智大学真田堀グラウンドをはじめ、代々木公園内の織田フィールド、新木場の夢の島競技場などで練習を行っています。

 どの練習場所でもマネージャーと選手が協力してより効果的な練習ができるように取り組んでいます。

 8月に全体で、3月にブロックごとの合宿を行っています。合宿では普段の練習ではできないメニューを取り入れるなどして、より質の高い練習をすることができます。

 また、合宿は部員同士の交流を深める機会にもなっています。他のブロックのメンバーとたくさん交流することができます。

 上智大学では5月の関東インカレ、9月の全日本インカレ、長距離では加えて10月の箱根駅伝予選会を目標として活動しています。

 また6月の南山大学との上南戦をはじめ、さまざまな対校戦に出場しています。対校戦は全ブロックが一丸となって全力を尽くして臨む試合です。

監督・コーチより

監督

 上智大学陸上競技部が誕生し、以来70年に近い年月が経ちました。なかなか部員が集まらない陸上部は、たくさんの人に支えられながら上南戦を戦い、長く関東インカレや箱根駅伝予選会への挑戦を続けてきました。良いときもあり、苦しいときもありました。いつの時代も、部員それぞれの各種目に向けたひたむきな想い、あるいは「バトンをつなぐ」「襷をつなぐ」それが陸上部の活動を続けていくための原動力でした。これからも男女共に競技に対して真摯に取り組み、チームに対しての貢献を忘れず、陸上部を支えてくれた感謝と共に、今後もずっとバトンと襷をつないでいきたいと思います。

 

コーチ

 ご入学おめでとうございます。2010年3月卒業の河西顯二郎と申します。私からは、簡単な上智大学陸上競技部の紹介と陸上競技についてお話します。
 上智大学陸上競技部は「考える部」と言えます。監督もコーチもいますが、あくまで主体は部員であり、自主性を重んじています。「言われてやる練習ではなく、自分の弱さと向き合いながら考えて成長していく」その感動を一人でも多くの人に味わってほしいなと思います。
 また、陸上競技についてですが、「陸上ってチームプレーじゃないから、協調性とか関係なくない?」と言われませんか?本当にそうでしょうか。試合の時はたしかに一人です。孤独ですよね。でも、周りからみると一緒に苦しんできた仲間が頑張っているんです。だからこそ「せめて応援しよう」とか「終わった後すぐにサポートしよう」とか思いませんか。「何もできないからこそ、何か力になろう」その気持ちこそが、真の協調性であると私は思います。
 ただ一緒にフィールドで戦うだけではない。本当の意味でのチームプレーが皆さまを待っています。一人でも多くの方にお会いできることを、楽しみにしております。